オヤジの親父は脳血管性認知症、母親はアルツハイマー型認知症というのが医者の診立てです。両親が同時にボケ始めたので、オヤジの弟や妹は大騒ぎですが、親がボケても慌てないために、ここでボケ(脳血管性認知症)とアルツハイマー(アルツハイマー型認知症)の違いを整理しておきましょう。まず、

脳血管性認知症とは、血流異常で脳細胞が死滅し、脳が機能低下していく状態

であり、

アルツハイマー型認知症とは、脳細胞の異常で脳が萎縮し、脳が機能低下していく状態

といえます。

脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の違いは下表のとおりです。

脳血管性認知症 アルツハイマー型認知症
認知症の自覚 初期にはある ないことが多い
進み方 良くなったり悪くなったりしながら階段状に進む ゆっくり単調に進む
神経症状の有無 手足が部分的に麻痺したりしびれたりすることが多い 初期には少ない
身体の持病との関係 高血圧、糖尿病などの持病を持つことが多い 持病との関係は少ない
特徴的傾向 ささいなことで泣いたり怒ったりなど精神的に不安定になることが多い 落ちつきがなかったり深刻味がないことが多い
認知症の性質 まだら認知症(部分的に能力が低下している) 全般性認知症(全般的に能力が低下している)
人柄 ある程度保たれる 変わることが多い

宮城県保健福祉部長寿社会政策課のサイトから引用)

認知症の主な症状は以下のとおりです。親や自分自身が認知症かどうかもチェックできます。

認知症の主な症状
健忘 物忘れがひどくなる
見当識障害 日時、場所、人がわからなくなる
思考障害 考える力、理解する力が低下する。計算ができなくなる
認知障害 物事を見分け判断する力が低下する。人違いをする
夜間せん妄 夜になると興奮し言動がおかしくなる
不眠 夜眠らない
幻覚 あるはずのないものが見えたり聞こえたりする
妄想 ありえないことを固く信じ込む
抑うつ 気分が落ち込む
徘徊 歩き回る
暴力 ささいなことで怒りだして暴力をふるう
異食 食べられない物を口に入れてしまう
弄便 便をいじる
日常生活の低下 食事、排泄、入浴、着替えなどができなくなる
嚥下障害 食べ物の飲み込みが悪くなったり、むせたりする
膀胱直腸障害 尿や便が出にくかったり、失禁したりする
歩行障害 つまずきやすい、歩幅が狭い

宮城県保健福祉部長寿社会政策課のサイトから引用)

正常の物忘れと認知症の物忘れの違いは下表のとおりです。

正常の物忘れ 認知症の物忘れ
物忘れを自覚している 物忘れを自覚していない
置忘れや名前など体験の一部を忘れる 生活体験の全体を忘れる
症状はほとんど進行しない 症状が進行する
日常生活に支障がない 日常生活に支障をきたす
物忘れに自分で対処できる 物忘れに自分で対処できない

宮城県保健福祉部長寿社会政策課のサイトから引用)

早期発見、早期治療が親や自分の人生を永く謳歌する唯一の手段です。結果に一喜一憂せず、気になる方は早めに医師に相談してください。

アルツハイマーの予防情報

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3 Replies to “ボケとアルツハイマーの違い”

    1. コメントありがとうございます。
      受診されるなら「もの忘れ外来」がいいでしょう。
      まずは、かかりつけ医に相談してください。
      年寄りらしくない生活がボケ対策の基本です。
      体を動かしましょう。

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