大先輩方によると、沖縄では

70歳、80歳はまだ子供

だそうです。昔からの言い伝えなのかは不明ですが、90代の方々には、その言葉を使いたがる傾向が確かにあります。そして、この傾向は農業従事者に90代の方々が珍しくない時代が終わるまでは続くことでしょう。農家の90代は、例外なく20代の女性より体力があります。頭も語り口も目や耳も衰え知らずです。自給自足で医者要らずの生活をしている彼らを目の当たりにすると、長寿に関する様々な論文や仮説のエビデンス(=証拠)が、沖縄では常識でしかないことがわかります。

しかし、沖縄県民はこの常識を軽んじてきました。そして、もうひとつのエビデンス(=証拠)を自ら提供する羽目になりました。それは、

運動だけではなく、沖縄型食生活も長寿には不可欠

だったということをです。戦後沖縄の食生活は急速にアメリカ型になりました。その結果が長寿との関係で表面化したのは、2000年の平均寿命調査で沖縄男性の平均寿命が4位から26位に一気に転落した「沖縄クライシス(26ショック)」でした。原因は戦後生まれの若死にですが、このことが琉球料理への回帰を加速するきっかけとなりました。でも、回帰したのは中高年だけだったようです。2005年調査でも40代以下は25位以下と変化がありませんでしたから。さらには、沖縄県は肥満率も男女共全国最悪の状態です。このまま推移すると、我が県が男女共長寿県を返上するのは確実な情勢です。動物性脂肪と車大好きの沖縄県民が、全国の皆さんにふたつの生活習慣の優劣を明確に教えてくれています。つまり、

毎日汗を流し、野菜や魚中心の食生活を実践すれば90代を楽しめる

ということをです。

それでは、90代を楽しむための生活習慣、ライフスタイルとは何でしょうか?私の知る限りでは、沖縄のおじー、おばーのライフスタイル、特に農家のおじー、おばーの日常生活が大変参考になると思います。国内外の専門家も多くの調査結果を公表していますので、私の説明で足りなければ他の文献も参考にしてください。

まず、特筆すべきは

老化を気にしない

ことです。目や耳や足腰が弱っても、今までどおり自分のことは自分でやるのが当たり前だとおじー、おばーは思っています。老いを気にするなと言われても無理だと言う方が大半でしょうから、秘訣をお教えしましょう。

他人を気遣う日常生活を送る

ことです。沖縄のおじー、おばーの多くは、配偶者や兄弟姉妹や子や孫や友人らのことを毎日気にかけ、お互いに行き来を絶やさない生活をしています。自分のことは二の次なのです。しかし、沖縄でもユイマール(相互扶助)は確実に衰退しています。すでに、相互扶助とは無縁の生活をしている方には、自分で相互扶助環境をつくるためにお住まいの地域活動に参加されることをご提案いたします。シルバー人材センターに登録したり、自治体を通して介護ボランティア、乳幼児の一時預かり、通学路での児童見守りに参加するなど、気遣う生活を実践するメニューは豊富にあります。人との関わりが人生を豊かにするのは、老後になっても変わりません。目指せ、元気な90歳!です。

さて、本題の運動ですが、汗をかくためにどの程度の運動が必要かといいますと、炊事、洗濯、掃除など自分のことを自分でやる生活であれば、特別な運動は不要です。買い物などで外出するときは、歩くようにしてください。1日30分も歩けば充分です。要は

うっすら汗ばむ程度の活動が一日のうちで一回あればいい

のです。また、

精神的にも肉体的にもきついと感じる活動・運動はしない

ことです。楽しむことが継続の秘訣です。多くの方が愛好している例で紹介しますと、

カラオケはお勧めです。気功の呼吸に近いものがありますので、精神的にも元気になります。

ギターやピアノの弾き語りだとさらにお勧めです。手の指も使うのでボケ防止には最適の活動です。

囲碁や将棋もボケ防止には最適です。ただ、運動との併用が必要です。碁会所まで歩いて通うとかですね。

読書もボケ防止になりますが、やはり運動との併用が必要です。公園や喫茶店などへ歩いて行って、そこで読書を楽しんではいかがでしょう。

<読書をするなら気功関連の本がお勧めです。「病は気から」など、気を使った用語はまさに文字どおりの意味だということが良くわかります。>

寝る前1分 気功ダイエット ぐっすり眠れて二度と太らない体になる

気功―その思想と実践

白隠禅師の気功健康法―新呼吸法「時空」実践のすすめ

あなたもできる気功の家族治療と自己治療

中医気功のすすめ ―お医者様には問題ないと言われたけれど・・・という方へ

若返り気功術

「美人」気功――お金をかけずにキレイになる「気」の神秘 (講談社の実用BOOK)

羅漢気功―病院に見放された人を救う

パニック障害を治す気功心法―不安障害、社会恐怖、PTSD、うつ…不安の病で苦しむあなたに。 (MARBLE BOOKS―あんどうよしみの「医塾」シリーズ)

気功―憂鬱感・疲労・ストレスを和らげ、人生を楽しく、充実させる (ナチュラルヘルスシリーズ)

歩くのが不自由な方には、気功ヨーガがお勧めです。腹式の深呼吸だけで汗ばんできます。慣れてくると5分で滝のような汗が出てきます。そういう教室もありますので、できれば仲間をつくって楽しみを倍増させてください。

寝たきりの方にお勧めしたいのは、気功瞑想です。気功は腹式の深呼吸ですね。瞑想は、深呼吸だけに意識を集中することです。慣れてくるといつの間にか寝てたりしますが、それでいいのです。気功の気を養うことになりますので、元気になります。自分を第三者的に見るゆとりが養われます。すると、生きる意欲や、積極性が増します。周囲に対する気遣いが増して、それだけで周囲の方の人生にいい影響を与えることが出来ます。人間関係も良好になりますし、毎日が楽しくなります。寝たきりの方にも一回きりの貴重な人生があることを周囲に教えることが出来ます。是非、教えることのできる人になってください。

あなたがどんな状況にある人であれ、肉体も精神も使わなければ衰えます。逆に、使えば使うほど良くなっていきます。現状維持ではありません。もちろん個人差はあります。でも、その個人差も含め今の現状はあなたが甘んじているからこそ現実なのです。

人間の素晴らしさは夢を実現できること

です。奇蹟は誰でも起こせる、これ私の常識です。奇蹟と親しくなると

人生は実に不思議に満ちている

ことに気づかされます。そして、人生の不思議を存分に堪能できます。あなたも奇蹟と親しくなりませんか?

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