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 2012年の文部科学省の調査では、

小中学校でクラス40人のうち2、3人は読み書きが苦手だったり、授業に集中できない発達障害

という結果が出ています。ただ、

カウントされるのは、学習障害(LD)注意欠陥多動性障害(ADHD)及び高機能(知的発達の遅れのない)自閉症だけ

なので、

アスペルガー症候群切れると抑えが利かない小中学生まで含めると、さらに増える

ことになります。論より証拠で、周囲の人を見回してみれば、少なくないことがわかるはずです。少子化の中で発達障害の割合が増えいく現象は、

社会に適応できない大人が今後益々増える

ことを意味しています。

さて、問題はその原因です。

文科省は脳の疾患としていますが、根本にある原因は育児環境

です。

子供は心身の機能を発達させるために飛んだり跳ねたり走ったり叫んだりしますが、住宅事情や親の無知などから、むしろ自由な活動を制限される

環境にある場合が大部分です。その結果、

言葉が遅い、目を合わさない、一人遊びが好き、甘えてこない、音を不安がる子供が増加

しています。そういう子供たちは、学校生活に適応できず特別の支援を受けている状況にあります。

社会への不適応を防ぐ方法は自明の理です。それは、特定の保育園の卒園児だけが他の児童より学校への適応能力が高いと気づいたある学級担任の発言をきっかけに、

飛んだり跳ねたり走ったり叫んだりを存分にさせる

保育園の育児方法に注目が集まったことからも明らかです。ひと言で説明すれば、

大家族時代の育児方法に倣(なら)え

ということです。

ただ、核家族化や共働き世帯は今後も増加しますので、親にできることは多くありません。

大家族時代の育児方法を実践している保育園に入れるとか、公園の遊具や室内用の運動遊具で遊ばせる

ことくらいでしょう。したがって、国の責任は重大です。発達障害が脳の疾患というならばその予防対策を急ぐ必要がありますし、完治を目指す必要があります。原因不明を理由に予防と治療を後回しにして対処療法に終始している場合ではありません。

これ以上社会に適応できない国民を増やさないために、介護サービスレベルの育児サービスを早急に政策化すべき

段階なのです。当然ながら、

じいちゃんばあちゃんの育児支援も不可欠です。孫のためだけではなく、ママを育児ノイローゼから救い、自分をボケから救うために。

私は、室内用の運動遊具を孫に買い与えましたが、家が狭いという理由で我が家に遊具を置く羽目になり、落下転倒防止の見張り役を兼ねて孫の遊び相手までさせられています。幼少の私を可愛がってくれた祖父の楽しみとしんどさを追体験している気分になれるので、体は悲鳴をあげていますが、心弾む毎日を送っています。

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