別サイトで2011年の4月に福島原発事故最悪のシナリオを実現させる主役は誰?を投稿し、翌2012年3月に福島原発事故最悪のシナリオを実現させる主役は誰?パート2を投稿しましたが、原発事故から丸二年になる今月、あのとき予測した最悪のシナリオがどうなったのかを改めて検証してみました。
まず、福島原発の現状ですが、
原子炉は未だにコントロールできず、温度や圧力の監視は相変わらず作業員頼み
です。国民の生命を守るために、現場で働く多くの人が犠牲になりそうです。ただ、彼らのおかげで、
原子炉は停止に至り事態の更なる悪化は防止できています。
しかし、このまま小康状態が続いても、問題が解決するわけではありません。
そもそも問題の解決方法がありません。
原子炉から溶け出た放射性物質の安全な回収方法のことだけではありません。
原発から出るゴミ(放射性廃棄物)の安全な捨て方を実は誰も知らなかったという点が大問題
なのです。
原発のこのお粗末な実態は、原子力政策が安全よりも経済を優先させた当然の結果
ですが、
現状を容認した私たちの責任より、将来世代の責任が重いというのは納得できない
ことです。私たちが、今後とも
将来世代にツケを回す愚策を政策として容認し続けるのであれば、日本の未来はサドンデス
で決定です。
下図は今後の事故処理の予定です。日本原子力文化振興財団のサイトにある事故への取り組みに関する工程表からの抜粋です。安全よりも経済を選択した国民のひとりとして、現状という代償が大きいのか小さいのか、明日にも来るであろう史上最大規模の震災への備えはどうすべきか、
過ちを繰り返さないために何を早急にすべきなのか
を是非お考えください。
コメントを残す