老化を防止するアンチエイジング産業は、女性を中心に見た目の美しさ先行で発展していますが、脳を中心とした内臓のアンチエイジングを先行させないとせっかくの美容効果も台無しです。かみさんが美しいままボケたらお笑いじゃなくてホラーですが、

ボケた美女が巷に氾濫するのは時間の問題

ですから、氾濫前にアンチエイジングのポイントを復習していただけたらと思います。まずは、よくある事例で原因を説明しますので、ボケと自分との今の関係を確認してみてください。

1.海馬(かいば)が萎縮している人

脳ドックなどで「学習」と「記憶」を司る海馬の萎縮を指摘された方は多いと思いますが、「心配要りません」という医者の診断は「ボケてきたらまた来てください」の枕詞(まくらことば)に過ぎませんのでお気をつけください。なぜなら、

海馬の萎縮は、海馬の神経細胞数と細胞の再生能力が減少していく脳の老化

だからです。いつボケを自覚してもおかしくない状態なので、今すぐ対策が必要な人たちです。

2.度忘れや物忘れが多くなったと感じている人

度忘れや物忘れが多くなったなと思ったら脳が老化

していると考えて間違いありません。度忘れや物忘れは記憶が引き出せない状態ですから、

記憶を引き出す神経細胞の数の減少が直接の原因

です。病院でMRI検査をすれば、多くの人で海馬の萎縮も確認できるはずです。したがって、忘れっぽくなったという方は、年齢を問わず今すぐ対策が必要な人たちです。

3.運動しない人、ストレスに弱い人(含む感情の激しい人)、勉強しない人

これらの人は、

使わない体の機能は衰えるという原則に当てはまる

人たちです。これらの人の共通点は、

脳を使わないので脳の老化が進行している

という点です。勉強しない人は自業自得だと誰もが思いますが、運動しない人も自業自得なのです。また、

うつ病の人は海馬が萎縮していますので、ストレスに弱い人も同じ

傾向にあります。同じ理由で

感情の起伏の激しい人や思考停止状態(パニック)に陥りやすい人も要注意

です。

4.脳を老化させない方法

以上が、脳を老化させる典型的な原因の説明ですが、実は脳の老化を防ぎ、さらには脳を若返らせる方法の説明にもなっています。つまり、上記1から3に該当する人は、3の人を反面教師にすればそれが脳の若返り対策になるというわけです。具体的には、

運動によって海馬の神経細胞が増える

ことが確認されていますので、運動をすればいいのです。また、

自分の感情の制御能力を高めるために多様な価値観を学び習得していく

必要があります。

運動なら千変万化な判断と対応を求められる球技、感情のコントロールには日々の生活における対人関係で気配りを実践するだけで必要な成果が得られます。

対人関係を生きた教材にするのは嫌だという方には、

運動には水との対話が不可欠な水泳を、感情のコントロールはインターネットや本から対人関係における気配りを学び習得する方法をお薦めします。

鈴木健二氏の「気くばりのすすめ 」という本がお薦めです。

少数派でしょうが、

老後は田舎に帰って農業をやるという方は、そのライフスタイルを実践するだけで脳の若返りが期待できます。

頑張ってください。

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